頭痛は本当に辛いですよね。
私も元々「頭痛持ち」でしたので、頭痛でお困りの方の気持ちはよくわかるつもりです。
中学生のころから頭痛に苦しみましたが、母親が看護師をしていた関係で家に「ロキ〇ニン」が大量に常備されていたため毎日のように飲んでいました。
それでも改善することはありませんでした。
知識を得た今「恐ろしいことしてたなぁ」という思いと「何の副作用もでなくて良かった」というホッとした気持ちが入り混じっています。
頭痛持ちの方は「痛み止めが手放せない」と思っている方も多いと思います。
しかし！私は手放せました！
そんな「頭痛持ちの方」が痛み止めを手放すために「原因」と「簡単な対処方法」をまとめてみました。
頭痛の原因(特に耳の上)
頭痛の原因は様々です。
- くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症などの二次性頭痛
は整骨院では診ることはありませんが、普段の様子と違う事から病院の受診を勧めたケースもあります。
この様な場合、気を付けることは「今まで感じたことが無い頭痛」「だんだんひどくなる頭痛」の場合は、早急に専門の医療機関を受診してください。
この様な重篤な頭痛以外の、頭痛の原因として考えられるものとしては、ストレス、食べ過ぎ、飲み過ぎ、肩こり、天気痛・・・など様々ですので一概にまとめられません。
今回は、側頭部(耳の上)の頭痛についてなので、この原因についてまとめたいと思います。
この場合の原因は「表情筋」にあると考えられます。
耳の上には「側頭筋」という筋肉があります。
この筋肉は咀嚼筋の一つですが、これは顔全体に広がっている神経です。
また、顔には「三叉神経」と言って顔全体に広がる神経が張り巡らされています。
上の図から見てわかるように、目も口も耳も鼻も関係しています。
歯の治療で片方でばかり咀嚼することでも、頭痛に繋がりますし、鼻中隔などで片方の鼻づまりでも頭痛を引き起こす原因になります。
ただ最近はもっと別の問題が関係しています。
頭痛の原因はマスク⁉
片噛みや鼻づまり、目の疲れなども関係がありますが、ここ3年で広がっている「マスク」が側頭部の頭痛に関係しています。
マスクを長時間付けていることにより、息苦しさを感じている方も多いと思いますし、特に不織布マスクはキケンだという医師もおられます。
マスクによりさえぎられた呼気(二酸化炭素)が肺に逆流し、血管内の二酸化炭素量が高まることで血管が拡張し「片頭痛」が起こります。
また、呼吸が浅くなることで、酸素がカラダに行きわたらなくなり、頭痛以外にも「肩こり」や「腰痛」がひどくなる例もあります。
これは、昨年産経新聞にも取材された内容です。
↓ ↓ ↓
マスクによって息苦しくなり、口呼吸になっている方も多いと思います。
マスクを外して口から大きく息を吐き出して、鼻から大きく吸いましょう。
美容的な観点から言うと「ほうれい線」が深くなってしまいますし、肌荒れでお悩みの方も多いです。
マスクの紐
マスクの紐(ゴム)によって常時刺激を受けている耳たぶの緊張が側頭筋に伝わり、過緊張していることも原因の一つです。
どうしても外せないという方は、休憩中など喋らない時間を見計らい、マスクを外し耳たぶを上下左右にゆっくり大きく回してください。
痛み止めが財布の中でお守りに！
先日当院に来院された30代の男性の患者さんなんですが、10代のころからの頭痛にお困りでした。
頭痛外来に通ったり、整骨院でマッサージを受けたり、様々な治療を受けて来られたそうですが、2.3日に1回は頭痛に襲われ痛み止めを飲む日々が続いていたそうです。
当院に来院されたのは、半年ほど前でした。
最初の3回の施術では、結果は出なかったんですが、4回目の施術を受けたのは初診から1か月ほどの時でした。
「ここ1週間頭痛が無いんです⁉」と驚いたように話してくださいました。
長年頭痛がある毎日でしたので、頭痛が無いのが不思議な感じだそうです。
それから施術間隔を開けていき、今では1か月に1回のメンテナンスに来られています。
「もう財布の中でお守りになっています」
と頭痛がない毎日が楽しいそうです。
痛み止めはあくまで「痛みを止めるもの」であり、根本改善にはつながりません。
- どうしても仕事が休めない
- どうしても会議資料を今日中にまとめたい
- どうしても子どもの運動会に応援に行きたい
など「どうしても」という時に、痛み止めに頼るのは仕方がないと思いますが、頼りすぎると危険な場合もあります。
私も常用していた「ロキ〇ニン」ですが、かなり副作用の強い薬です。
たまに飲むから効果が期待でしますが、常用すると効果が無くなるので、服用量が多くなります。
手軽で安価なクスリですが、危険なものには違いありませんので、ご注意ください。
(ここではロキ〇ニンだけ紹介しましたが、病院で処方される薬やドラッグストア市販薬であっても、副作用は存在します)
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柔道整復師 村西謙一 監修
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