～健康のためにしていることが逆に不健康～
皆さんこんにちは(^O^)／
2021年 5月 24日 (月)
和泉市 笑福整骨院 院長村西です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
『卵はコレステロールが高いから1日1個しか食べてはいけない』と聞いたことはないですか？
昔の常識ですが、いまだにこれを信じている人もおられるようです。
卵はタンパク質が豊富で栄養価が高いので、糖質制限ダイエットをする上でも大切な食材です。
特売の卵は作られ方に問題があるので、あまりお勧めは出来ませんが、15時間ダイエットを提唱されている清水ドクターもお勧めしている卵。
清水先生は1日5個食べなさいとも言っています。
実は、2015年に厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」からコレステロールの摂取基準がなくなったのです。
食事摂取基準は5年ごとに更新されるのですが、2010年の時は、1日のコレステロール摂取基準が成人男性は750mg未満、成人女性600mg未満でした。
まず、コレステロール＝悪と思っている方も多いと思いますが、ものすごく重要な脂質なんです。
体内で作られるのですが、男性ホルモンも女性ホルモンもコレステロールから作られます。
生きていくには欠かせないコルチゾールなど副腎皮質ホルモンもコレステロールが材料となります。
また、紫外線を浴びると、コレステロールを材料としてビタミンDが作られるので、高齢者の骨折の予防にも睡眠の質を高めるためにもコレステロールは必要なのです。
さらに言えば、1日3,000～5,000個も作られるがん細胞を死滅させるための免疫細胞の膜もコレステロールが材料となっています。
基本的には、体内で作られるコレステロールが全体の約80％、食事からとられるコレステロールは約20%の割合なのです。
これが食事から多くコレステロールを摂取すると、肝臓で作られるコレステロールは減るのです。
この事から考えても、食事で摂取したコレステロールがそのまま血中コレステロールに反映されるわけではないという事です。
コレステロールは体内で合成される脂質で、食事で摂取されるコレステロールの影響は少ないという事で、厚生労働省の基準から摂取上限が外されたという事です。
次に悪玉コレステロールと善玉コレステロールの違いです。
LDLコレステロールが悪玉、HDLコレステロールが善玉と表現されます。
主に肝臓で作られたコレステロールは、中性脂肪と一緒に『リポタンパク質』と結合し、カプセルのようになって全身の血管をめぐり全身の細胞に届けられます。
LDLはlow density lipoproteinの事で、日本語では『低密度リポタンパク』と呼ばれます。コレステロールが多く、カプセルは低密度だという事。
肝臓から全身の細胞にコレステロールを運ぶ働きをしています。
逆にHDLはHigh density lipoproteinの事で『高密度リポタンパク』と呼ばれ、全身の細胞から余ったコレステロールを回収して、肝臓に戻す働きをします。
悪玉、善玉という言い方が良くないのか、役割が違うだけで、どちらが悪でも善でもないのです。
しかし、コレステロールが動脈硬化の原因だという方もおられるでしょう。
確かに、肝臓から運ばれるLDLコレステロールが血管の内壁に吸収され血管を硬化させてしまいますが、これはコレステロールが問題なのではなく、体内の活性酸素、平たく言えば糖が多い為、血管が炎症を起こしていて、そこに結合して炎症を抑えようと働いているのです。
日本では、未だにコレステロール値を下げようとスタチンなどが、病院では処方されていますが、欧米ではコレステロール降下剤は不要というのが常識になっているようです。
東海大学名誉教授の大櫛陽一先生によると、「欧米では女性にコレステロール低下薬は不要というのが常識。女性と高齢者は高いほうがいいのです。女性は体内に脂肪をためて使う能力があるので、多少脂質が高くても健康に影響を与えることはない。さらに、加齢とともに女性ホルモンが低下すると、免疫力を補うためにコレステロール値が上がるのは理にかなっています」と話されています。
また、スタチンなどを服用していると腰痛などの原因にもなります。
スタチンによる副作用が発現した患者650名を対象にした研究によると、関連性を疑ったのは医師ではなく患者だった。筋肉痛では患者86％vs医師14％、神経障害では患者96％vs医師4％、認知障害では患者98％vs医師2％。http://1.usa.gov/tcks8e
この様なことからも、コレステロールを気にして、栄養価の高い卵を食べない選択よりも、より健康になるためにも、良質の卵を食べるようにしてくださいね。
小腹が空いたときに、ゆで卵を食べることで、腹持ちもいいですし、糖の事を気にしなくてもいいです。
ぜひお試しください。
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