“ペットボトル症候群”って聞いたことあるでしょうか?


皆さんおはようございます(^O^)/

2019年 7月 27日 (土)

和泉市 笑福整骨院 院長村西です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

暑くなってきたこの時期、「スポーツドリンク」を飲む方も

増えていると思います。

昨日も、小学生の女の子が来院した時におかあさんから

「いくら注意してもジュースを飲む」とご相談がありました。

確かに冷やしたジュースは甘くておいしいですから、

10歳未満の味覚が未熟な子どもにとっては

「美味しくていくらでも飲めるもの」だと思います。

しかし、冷やしていないジュースを飲んでみてください。

子どもでも「甘い・・・」と飲みたくなくなるかもしれません。

糖類が過剰に入っているジュース(スポーツドリンク含む)は

冷えているからこそ甘さがごまかされる為飲めるのです。

 

皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれません。

“ペットボトル症候群”

一度聞いたら頭に残る、印象的な名前の病気ですよね。

名前からは想像できないかもしれませんが本当に怖い病気です。

 

 

 

目次

【ペットボトル症候群の原因は】

【どんな病気なのでしょう?】

【ソフトドリンクから毎日1,000キロカロリー⁉】

【ペットボトル症候群のメカニズム】

 

 

 

ペットボトル症候群の原因は

 

 

この病気の恐ろしいところは、それまで健康だと思っていた若い人でも発症称することです。

原因はソフトドリンクの飲み過ぎです。

小学生くらいの小さなお子さんでもがソフトドリンクの飲み過ぎで発症することもあり、

糖尿病や高血圧と同じように予防できる病気なのに、毎年患者が出続ける」病気です。

医療界でも問題視されている病気の一つです。

 

※ スポーツドリンクも「ソフトドリンク」です

 

どんな病気なのでしょう?

 

 

 

ペットボトル症候群、正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれています。

 

この病気は、糖分を過剰摂取してしまうことが原因で、


吐き気、腹痛、意識がもうろうとする
、といった症状がでます。

若年者(10~30歳)に特に多いことも特徴の一つです。

糖尿病と深く関連がある病気で、それまで糖尿病と診断されていなくても、

その傾向がある人に発症することが多い病態です。

過剰摂取した糖分を身体が処理しきれなくなってしまうことが原因で、

様々な症状が引き起こされることになります。

 

 

 

ソフトドリンクから毎日1,000キロカロリー!?

 

 

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一般的なソフトドリンク1本(500ml)には、

50-70g程度(角砂糖3~7個程度)の糖分が含まれています。

一杯の紅茶が150mlだとするとそこに角砂糖5個を入れた分の甘さになりますが、

特に炭酸飲料の場合には冷やしている為に、その甘さを実感しづらいのでたくさん飲んでしまうのです。

ペットボトル症候群を発症する人の中には、習慣的にソフトドリンクを常に脇に置いて、

毎日数リットルといった量を飲んでいる人がいます。

これが2リットルだと角砂糖60個相当ですから、およそ1,000キロカロリー!1日の必要カロリーの約半分に及びます。

食事量が1,000キロカロリー増えたら「食べ過ぎかな…」と気付きますが、

飲料の場合には自分で気付きにくいという点が問題になります。

しかも墓の栄養素は全くありませんので、栄養失調に陥るのです。

そしてこれほどのカロリーを純粋に糖分だけから摂取すると、

その糖分を身体が処理しきれなくなり、「※ケトアシドーシス」と呼ばれる状態に陥ってしまうのです。

少し専門的な話になりますが、決して理解が難しいことではありませんので、

以下にペットボトル症候群のメカニズムを説明します。

 

※インスリンが不足すると、血液中のブドウ糖を代謝できなくなり、高血糖状態になります。
 すると、体はその代わりに脂肪を分解してエネルギーをつくり出します。
 このときに副産物としてつくり出されるケトン体が血液中に急に増える(高ケトン血症)ことで、
 血液が酸性になり(ケトアシドーシス)、体に異常が発生するというしくみです。

 

 

 

ペットボトル症候群のメカニズム

 

 

人間の体は、タンパク質、脂質、糖質、の3つをエネルギー源として利用しています。
食事から摂取した糖質を燃やすとき、体は糖質を処理するための「インスリン」と呼ばれるホルモンを分泌するのですが、
あまりにも糖質の量が多すぎる(=血糖値が高くなりすぎる)状態が続くと、
以下の悪影響が生じます。

 

 

必要なインスリンが十分に分泌できなくなる

 

分泌できたインスリンについても効き目が悪くなる
そして困ったことに、これら2つの悪影響は血糖値が高くなればなるほど増大して、
そのせいで更にまた血糖値が高くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

 

さて、糖質が処理しきれなくなると、体はエネルギーを得るために、
脂質とタンパク質を使うしかありません。
(元々それが正しいのですが・・・)

筋肉として体に蓄えられたタンパク質を分解して利用するよりは、
体内の余分な脂肪分を分解して利用しようと、体は考えるのです。

脂肪を燃焼するだけならば良いことのようにも聞こえますが、
脂肪を燃焼する際に途中で作られる「ケトン体」という物質が問題になってきます。

通常ケトン体は体の害になる物質ではないのですが、
糖質がうまく処理できずにエネルギーの大半を脂肪でまかなおうとする特殊な状況では話が変わります。
酸性物質であるこの「ケトン体」が極端に体内に溜まり過ぎることで血液が酸性になって、
吐き気、腹痛、意識もうろうといった症状を引き起こしてしまうのが、
この「ケトアシドーシス」と呼ばれる状態であり、これがペットボトル症候群の人に起きていることなのです。

 

 

ペットボトル症候群は、糖分の摂り過ぎが原因の病気です

 

 

しかもこの病気の怖い点は、

 

ソフトドリンクを飲む → 血糖値が上がる → のどが渇く → 余計にドリンクを飲む

血糖値が上がる → インスリンホルモンが働かなくなる → 余計に血糖値が上がる

 

という、2つの悪循環が隠れているところにあります。

ドリンクを水やお茶に変えなどの工夫で血糖値の急上昇を防いでペットボトル症候群を予防することができます。

2リットルなど大きなサイズのペットボトルを机に置いての作業が習慣化してしまっている方、

周囲にいませんか?いたら注意してあげましょう。

 

 

 

 

 

 

柔道整復師 村西謙一 監修

 

 

 

 

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