皆さんおはようございます(^O^)/
2019年 5月 25日 (土)
和泉市 笑福整骨院 院長村西です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
最近は小学校の運動会も春に行われるところが多くなってきました。
丁度G.W.が明けてから本格的に運動会の練習が行われているそうです。
この時期は本来涼しいはずですが、今年は既に日中の最高気温が30度
になるところがあるなど、かなり高温に注意が必要です。
まだ、カラダが暑さになれていないこの時期に
炎天下で運動会の練習をする事で「熱中症」のリスクが高まります。
学校行事ですので、やめるわけにはいきませんし、子どもたちも
楽しみにしているでしょう。
そこで、「熱中症」のメカニズムと対策についてまとめてみました。
目次
熱中症とは
熱中症を一言で表すのなら、
高温環境にいることで身体にさまざまな変調をきたした状態
といえます。
では熱中症とはどんな病気なのでしょう?
夏場に多い熱中症
高温の環境下で体温の調節機能が低下し、身体にさまざまな症状が現れることを熱中症と言います。
症状が軽ければ少しの休憩で回復しますが、症状が重いと命にかかわることもある油断のならない病気です。
熱中症には注意が必要ですが、適切な対策で予防ができますし、
かかったとしても素早い対処で重症化を防ぐことができるのです。
熱中症の症状について
熱中症は重症度によって症状が変わります。重症度別の症状は次のものです。
【重症度別の熱中症の症状】
軽症
めまい
筋肉痛
こむら返り
発汗
皮膚の張りの低下
中等症
頭痛
発熱(微熱)
嘔吐
倦怠感
脱力感
口渇感(口の中の渇き)
集中力や判断力の低下
頻脈(脈が早くなること)
重症
眠気
意識障害
発熱(高熱)
全身のケイレン
熱中症の重症度は症状から判断されます。
症状についてよく知っておくと、素早い対応につながり、
重症化を免れることができます。
日本救急医学会熱中症分類2015(文献9より引用)
熱中症の原因
人間の身体は、汗の量や皮膚の血の巡りの量を増減させて、体温を一定に保っています。
高温の環境下では一時的に体温が上昇しますが、
汗をかいたり、皮膚の血流が増加すると、体温は正常な範囲に戻ります。
しかし、体温が高くなる状態が長く続くと、体温維持の機能が低下してしまい、
さまざまな症状が現れるのです。この状態が熱中症です。
子どもは自分が楽しく遊んでいると体温が上昇していても気が付きません。
又、高齢者も、「勿体ない」「暑くない」という理由でエアコンを点けない
という方も多いですが、自分が気が付いていないだけの場合もあるので
周りの人が気をつける事が未然に防ぐ重要なコツです。
熱中症の原因になる環境
熱中症は高温の環境下で起こりやすいことが知られていますが、
次のような条件が高温に重なるとより注意が必要です。
・ 湿度が高い
・ 日差しが強い
・ 風通しが悪い
また、熱中症になりやすい環境かどうかの客観的な指標として、
環境省が発表している「暑さ指数」〔WBGT(湿球黒球温度):Wet Buile Globe TEmperature)〕があります。
また、環境省からは「暑さ指数」とともに、「日常生活」や「運動」に関する指針も示されているので、
その日の行動の参考にすることができます。
熱中症になりやすい人の特徴
熱中症は次のような人に起こりやすいことが知られています。
・水分が十分に摂れていない人
・体力のない高齢者
・子ども
・身体の水分が不足した状態(脱水)の人
は熱中症が起こりやすいです。
「水分はあまりとらない」「アルコールをたくさん飲む」などが脱水の引き金になるので、
熱中症になりやすい環境下では避けてください。
また、体力のない高齢者や子どもも熱中症になりやすいですので、
よりこまめな水分の摂取に気を配ってください。
※ 1日の必要な水分量 体重×50cc
※ 水分だけではなく、ミネラルを含んだ「お塩」も摂る
※ ガブガブ飲むのではなく、のどの渇きを感じない内にこまめに摂取する
熱中症のまとめ
熱中症の治療は「身体の冷却」と「水分・お塩の補給」です。
軽症の場合は、涼しい場所で身体を休めて、口から水分・塩分を摂取すると、
数十分でよくなることが多いです。日陰で体を休め、こまめな水分補給と衣服を緩めたり
中等症になると、吐き気などの症状のために
自分で水分・塩分の摂取が難しくなり、点滴が必要になります。
また、重症の人は臓器に影響が及んで、その機能が低下していることがあり、
身体を冷やして点滴で水分を補うとともに、臓器の機能低下に対する治療が必要になることがあります。
例えば、腎臓の機能が低下して、身体の中の老廃物を尿として体外に出せなくなっている場合は、
血液透析(血液を取り出して機械で老廃物を濾し取る治療)が必要になります。
野外でのスポーツ時一生懸命プレーしている子どもは自分の状態に気が付きません。
周りで観ている指導者・保護者が「いつもと違う」「何かおかしい」と
気が付かなければなりません。
又、室内にいても、風通しが悪かったり、高齢者で温度感覚が鈍くなっていると
ご本人は気が付かない場合があります。
いずれにしても、早めに気が付いて処置すれば、重症化は防ぐことが出来ます。
又、普段から、ファストフードや飲酒が多い、又は、水分不足になっていたり
疲労が蓄積している場合は、
熱中症になりやすいですので、注意が必要です。
柔道整復師 村西謙一 監修
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