～ダイエットを直訳すると食餌療法～
皆さんおはようございます(^O^)／
2020年 9月 20日 (日)
和泉市 笑福整骨院 院長村西です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
先日も同じような内容の事は書いたと思うのですが、先日質問をいただいたので改めて書いてみたいと思います。
「先生、ダイエットも兼ねてランニングを始めたんやけどなかなか痩せ偏ししんどいなぁ」
というものでした。
確かに『消費エネルギーを稼ぎ体重を落とす』という点のみでいえば、有酸素運動は最強です。
しかし、ダイエットを日本語に直訳すると『食餌療法』なので、運動よりも食事が大切になります。
ましてやランニングなどの有酸素運動を急に始めるのは危険ですし、ダイエットには向いていません。
その理由を書いてみたいと思います。
1. ホメオスタシス
人間のカラダには『ホメオスタシス（恒常性の維持）』という“現状を保って生命を維持するための機能”があります。
1日2000kcalの食事で体重を維持している人が、ダイエットのために毎日1時間走ったとします。摂取カロリー(食べる量)は変わらず、走る事で消費するエネルギーは増えるわけですから、最初は体重が落ちていきます。これで、効果がある様に感じるんですよね。しかし、そのままどんどん痩せていったら、いつかカラダを壊してしまいますよね。なのでカラダは“毎日2000kcalで、かつ1時間走らなければいけなくなった”状況に合わせて省エネモードに切り替えてしまうのです。
その為、直ぐに効果が無くなってしまいます。
2.省エネ
先ほど書いた通り、走り始めて数週間もすれば、ホメオスタシスが機能することで体重はピタッと減らなくなります。そこで、走る時間を増やし消費エネルギーを増やしたとします。そうしたとしてもすぐにホメオスタシスが機能する為、さらに省エネモードになってしまいます。それを繰り返すうちにどんどんエネルギー代謝の悪いカラダになってしまうのです。また、省エネモードになったカラダでは、たまにたくさん食べた時に、その余剰カロリーすべてを脂肪として蓄えてしまうというデメリットもありますので逆効果になってしまいます。有酸素運動をメインにしたダイエットは、痩せるどころか、代謝が悪く太りやすいカラダを作ってしまう危険性があります。
3.頑張ったご褒美
水泳やウォーキング、ランニングやジョギングなどの有酸素運動をされる方の中で特に水泳は運動後の空腹感が強いです。昔スイミングのインストラクターをしていた時も、泳いだ後「今日は頑張ったご褒美」と言って食べに行かれている方を見かけたことがあります。空腹感が強いとどうしても食べてしまうのでダイエットをするには忍耐力が必要になってきます。
こういった点からダイエット目的に有酸素運動はお勧めできないのです。
しかし、水泳やウォーキング、ランニングやジョギングなどご自分の趣味として気分転換にもなりますし、ホルモンが分泌されたりとメリットもありますので、継続することは良い事です。ウォーキングの刺激ははかかとに体重がかかるので、骨を丈夫にし骨粗鬆症の予防にもつながりますのでその点でもお勧めは出来ます。
ダイエット目的の有酸素運動は効果が無いばかりか逆効果の場合もありますので、ご自分の趣味の範囲で続けてくださいね。
あくまでダイエットは食事の見直しから始めてください。
たんぱく質中心の食事を心がけ、低糖質＋食物繊維が痩せるには一番近道ですし、健康にも最適ですよ。
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