シップの種類と副作用


~知らなかったと嘆かない為にも~

 

 

 

 

皆さんこんにちは(^O^)/

2020年  6月  16日  (火)

和泉市 笑福整骨院 院長村西です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

先日買い物をしてレジで並んでいると、前の方がシップを肩と首に貼っていました。

思わず「そこに貼るのは危険ですよ」と言いたかったのですが、やめておきました・・・。

 

あるあるだと思います、シップを肩や首、手首や足首などに貼る事。

しかし、かなり危険な事ですので、注意していただきたいのです。

という事で今日は湿布について書いてみたいと思います。

 

 

目次

【シップの種類】

【シップの副作用】

 

 

 

 

 

シップの種類

 

 

シップは大きく分けて2種類です。

 

1.パップ剤

一般的に『冷シップ』や『温シップ』と呼ばれる、白く厚いシップの事です。
パップ剤の特徴は、医薬成分の他に水分を多く含んでいるのですが、その水分が蒸発することによって、患部の熱を下げる効果があります。ただし肌との密着性が低く、抑えていないと剥がれ落ちてしまうことを経験された方もおられると思います。また、水分が蒸発していくと時間とともに効果が低下したり、湿布が固くなってしまうため、こまめな交換が必要です。

どちらも主成分は同じで、サリチル酸メチルという消炎剤に加え

『冷シップ』にはメントールやハッカ油が配合されている為、皮膚正面に冷感が得られます。

『温シップ』にはトウガラシエキスが配合されている為、皮膚を刺激し温感が得られます。

トウガラシエキスが含まれている方がかぶれやすい様です。

 

 

 
2.プラスター剤
 
 モーラステープやロキソニンテープなどの薄い肌色の湿布の事です。
四角やテープ状など貼りやすい形になっており、皮膚との密着性が高くなっています。
そのため、よく動く関節や筋肉に貼っても剥がれ落ちる心配があまりありません。
 プラスター剤に含まれている成分には、インドメタシンやジクロフェナクなどの鎮痛効果が高い成分が多いです。
長時間の使用が可能な反面、密着性が強く剥がすときに皮膚を傷めたり、長時間の使用によって皮膚にかゆみやかぶれなどを引き起こす場合があります。
 
 
 
 先ほど私が見たと書いていたのは、まさにプラスター剤を肩や首に貼っておられたのです。
 
プラスター剤は、密着性が強い為、剥がす時に皮膚を傷めたり、長時間貼る事で光線過敏症などのかぶれを引き起こす危険性があるのです。
 
 
 
手軽に貼れるシップですが、いずれにせよ副作用があります。
 
 
 
シップの副作用
 
 
 
〇 皮膚炎
 
シップは皮膚に直接薬剤を粘着させ、常に薬剤や添加物が皮膚に接します。
それが刺激となって皮膚炎を起こしてしまいます。
粘着剤などの皮膚に対する直接的な刺激で起こる接触性皮膚炎や
薬剤や添加物に対するアレルギーにより起こるアレルギー性皮膚炎などです。

 
 
〇 光線過敏症
 
医療用のシップの中でも有名なものとしてモーラス®︎というシップがあります。
皆さんが病院などでもらう代表的なものだと思います。
有効成分にケトプロフェンという物質が含まれるシップですが、このケトプロフェンが浸透している皮膚に紫外線が照射される事で過敏症が起きてしまうのです。これを光線過敏症と言い、モーラス®︎などケトプロフェンを含有する湿布を貼った部分だけが激しく炎症を起こしてしまいます。ですので特に夏場、ケトプロフェンを含有する湿布を使用する場合は日光に直接さらされる部分は避けるようにしてください。はがした後も最低4週間は皮膚に成分が残っているので紫外線を避け続ける必要があります。
 
 
この事からも肌が露出する部位にはなるべく貼らないほうが良いです。
「私はなったことがない」という方でもいつ何時なるかわかりませんので、注意が必要です。
 
 
他にも、めまい、冷や汗、意識がうすれる、考えがまとまらない、血の気が引く、息切れ、判断力の低下
しゃがれ声、眼と口唇のまわりのはれ、じんましん、判断力の低下、動悸、息切れ、息苦しい
からだがだるい、ほてり、意識の低下、ふらつきなどの副作用もありますので安易に貼らないほうが良いでしょう。
又、いくら腰が痛いからと言って妊娠中は貼らないほうが良いですね。
 
光線過敏症については、ある方のブログですが、詳しく書かれていたのでご紹介します。
 
 
私は、柔道整復師ですので、シップの販売?提供?などできませんが、この業界に入るまではよく使っていました。
その時は全く『副作用』など見向きもしませんでしたし、痒くなっても『そんなもんだ仕方がない』と思っていました。
しかし、この業界に入って様々な患者さんを診て来てあまりにもシップによるかぶれや発疹などが多い事の驚きました。
 
病院では教えてくれない『副作用』勿論シップだけではなくクスリと言われるもの全てにあります。
病気を治すためには仕方がないと言われたらおしまいですが、少なくとも肩こりや腰痛はシップでは治りません!
 
根本の原因を見つけその原因にアプローチすれば治るのに、シップを貼って一時的にコリや痛みをごまかす
その為に重大な皮膚疾患が起き、その治療に又クスリを使う・・・。
これって悪循環ではないですか?本当に治療と言えるのでしょうか?
 
副作用が出て「そんなん知らんかった」と言わなくてもいい様に気を付けて下さいね。
出てからでは遅いですよ~
 
 
 
 
 
 

柔道整復師 村西謙一 監修

 

 

 

 

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