次亜塩素酸水だと思っていたら実は・・・とならない為にも

弱酸性次亜塩素酸水：有効塩素 10～60mg／kg
微生物に対する殺菌効果及び食品に対する殺菌効果
を検討すべく試験を行ったところ、殺菌効果があることが
示された。

次亜塩素酸水/新型コロナウイルス殺菌消毒効果/安全性厚生労働省2

また、経済産業省からの要請を受けた、独立行政法人製品評価技術基盤機構（NITE)は【電気分解法で生成した次亜塩素酸水】を、新型コロナウイルスに有効である可能性がある消毒方法として選定しました。

 次亜塩素酸水/新型コロナウイルス殺菌消毒効果/安全性NITE見解

経済産業省は【塩酸や食塩水を電気分解した次亜塩素酸水】は当初「手指には適用外」としていた判断を修正し『一部商品では適用されているものがある』との見解を公表しました。

次亜塩素酸水として販売されている水溶液は

これらの商品は『次亜塩素酸ナトリウム』水溶液を希釈又は、塩酸、クエン酸などの酸性溶液を混ぜる事によってｐH調整した水溶液を販売しているのです。

しかし、前記したように、殺菌効果と安全性が確かな次亜塩素酸水の定義は【食塩や塩酸を水に溶かして電気分解したもの】です。
この事から考えても上記のように【次亜塩素酸ナトリウム】水溶液を希釈した物や、他の酸性溶液を混ぜ合わせて作られた混合液は、厳密には【次亜塩素酸水】とは言えません。

またこれらの混合液は、厚生労働省の通達で『化学反応が生じている可能性がある』ため

次亜塩素酸水/新型コロナウイルス殺菌消毒効果/安全性厚生労働省通達1

次亜塩素酸水/新型コロナウイルス殺菌消毒効果/安全性厚生労働省電解水

この事から考えても、次亜塩素酸ナトリウムそのものや、これをもとに作った混合液、粉末・錠剤などの固形材料等で作った水溶液は、薄めて使うとしても、噴霧して吸入した時、呼吸器系への障害が起こる可能性が考えられるため、

同じ理由で、次亜塩素酸水として市販されている次亜塩素酸ナトリウム混合液を、うがいや手洗いなどで使用するのも、避けましょう。

もし仮に、成分表や生成方法の記載が無い場合はの見分け方としては、
『次亜塩素酸水は殺菌効果を発揮した後すぐに分解される』という特徴がある事を知っておいてください。
例えば透明ボトルに入っていて使用期限２年間の次亜塩素酸水は、理論上ありえません。

例え正しい生成方法で作られた次亜塩素酸水でも、電気分解している環境や分解時間、保存容器によって、使用期限が数日間・数週間・数ヶ月間と、かなりの幅があります。

また、パウダーなどの粉末、錠剤などの固形材料を水に溶かして作る、次亜塩素酸水として販売されている物も、厚生労働省が定義している殺菌効果と安全性が確かな次亜塩素酸水とは、別の物の可能性が考えられます。

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
アルキルグリコシド(0.1%以上)
アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01％以上)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2％以上)