皆さんおはようございます(^O^)/
2018年12月7日(金)
和泉市 笑福整骨院 院長村西です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
朝晩が寒くなって来て、
しびれでお困りの方も多くなってきています。
ジンジンしたりビリビリする様なと気になる”しびれ”。
一時的なものは皆さん経験されたことがあると思います。
例えば、長時間正座した時などです。
しびれは手(指)・足・首・背中・肩・顔・腰などカラダのあらゆるところに生じますし
治療が必要な場合と心配のないものがあります。
「暖かくなれば治る」とか「しばらく我慢すれば大丈夫」と
しびれを放置していると、重大な病気が隠れていることもありますので、ご注意ください。
治療が必要なもの、治療が必要ないもの様々です。
「シビレ治らんから病院へ」と不安に思う前に
これを読んで頂き、参考にしてくださいね。
目次
手や指のしびれ
頭(脳)から手(指)までの神経がどこで圧迫されているかによって
症状が変わってきます。
神経は頭から首の骨の中を通り、鎖骨の下から腕、肘、手首、指先へとつながっています。
手や指にしびれがあるのは、このどこかの部分が圧迫されるからですが、特に次の4箇所が圧迫されやすいです。
1:首の骨の周囲
変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどにより、
首の骨が変形したり、軟骨が突出することで神経が圧迫され、腕がしびれることがある。
2:鎖骨の下
胸郭出口症候群と呼ばれるもので、なで肩の女性に起こりやすい。
神経や血管は、首を通り肩の部分で、第一肋骨と鎖骨との間に出来た隙間を通る。
この隙間を胸郭出口というが、なで肩や肩の下がっている人はこの隙間が狭くなっている為、
神経や血管が圧迫されやすい、その結果、手や腕の痛みやしびれ、肩こりなどが起こります。
3:肘の内側
肘部管症候群と呼ばれる。手のしびれ、特に小指のしびれや痛み、
筋肉が萎縮したり、筋力が落ちたりする症状が見られる。
パソコンなど手を使いすぎ等で、前腕部分が捻じれる事によっておこりやすい。
4:手首の靭帯
手根管症候群といわれるもので、打撲などのケガがきっかけになったり、
パソコンなどによる手の使いすぎが原因とされる。
また、出産前後や更年期など女性ホルモンのバランスが変化した時にも症状が出やすい。
このほか、手のしびれを感じる場合に気をつけなければならないのは、
脳梗塞などの中枢性の病気が隠れているケース。
舌がもつれるような感じや、ロレツが回らないような感じがあれば、中枢性の麻痺の場合もある。
足のしびれ
足のしびれは、
〇 神経が直接圧迫される『神経性』
〇 血管が圧迫されて神経への血流が悪くなる『血管性』
の2つに分けられます。
『神経性』の場合はその名の通り、神経のどこかに異常があり、
これがしびれの症状を引き起こすということになります。
神経性のしびれの場合、筋肉の萎縮も見られる場合があります。
『血管性』のしびれの場合は、血管の障害により血流が悪くなった結果、
症状が出てきます。血管が圧迫されて、神経への血流が悪くなると痛みやしびれが起きるのです。
長時間の正座や出しびれる場合や坐骨神経痛などがこの『血管性』のシビレです。
足根管症候群
かかとや足の裏に通っている神経がうちくるぶしあたりで圧迫されたり、
損傷したりして足首やつま先が痛くなったりしびれたりします。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアの症状としては「腰痛」が一般的ですが、
腰からお尻、ふとももかけてのしびれもよく知られています。
椎間板とは背骨の椎骨と椎骨の間の、クッションの役目を果たす軟骨のことです。
ところが、激しいスポーツや加齢に伴い、誰でもこの椎間板が老化現象を起こしてきます。
椎間板がうしろや横に飛び出してヘルニアを起こします。
椎間板ヘルニアが神経を圧迫する事で足がしびれたりします。
※ 日本の整形外科ではこの様に考えますが、海外では椎間板ヘルニアが腰痛の原因ではないことが
研究によって常識となっております。
椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、
年齢、性別、職業などを一致させた
健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、
健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が確認された。
http://1.usa.gov/iN3oKG
椎間板ヘルニアや椎間板変性が腰痛を感じたことの無い健常者でも同じ様に見つかっています。
この事からかんがみても椎間板ヘルニアと腰痛や痺れは関係性は低いと言えます。
その他のしびれ
糖尿病性神経障害
糖尿病が進行すると末梢神経が侵されます。
手足にしびれが出たりこむら返りや走るような痛みがあれば要注意。
神経障害の初期に多い症状は、指先や足先がなんとなくジンジンする感じや
足の裏に1枚紙を貼ったような感じがすることです。
特に注意したいのは足のしびれです。
足の動脈が硬化してしまい細くなったり、あるいは詰まってしまった場合、
足がしびれたり、足が冷たく感じたりします。
この場合の特徴的な症状は、しばらく歩いていると足がしびれたり、
痛んだり、あるいはふくらはぎが突っ張り出して歩けなくなってしまいます。
そしてしばらく休んでいると楽になってまた歩けるようになり、
また、しばらく歩くと痛くなってということを繰り返します。
しびれから疑われる主な病気
・しびれがカラダのどちらか片側にある 脳出血など脳血管障害
・手指 親指、人差し指、中指がしびれる、手首が痛む 手根管症候群、腱鞘炎など
・薬指と小指の知覚異常、手指に力が入らない 肘部管症候群など
・手指や腕のしびれ・痛み、徐々に首や肩のうずくような痛み 胸郭出口症候群など
・上肢のしびれ・痛み、手指の感覚異常、歩行障害、めまい 頸椎症など
・上肢のしびれ・痛み・麻痺、温痛覚がなくなる、歩行障害 脊髄空洞症など
・下肢 腰痛、下肢の痛み・しびれ、下肢の筋力低下、排便・排尿障害 馬尾症候群
・下肢の冷感・しびれ、間欠性跛行 閉塞性動脈硬化症など
・四肢 手足のしびれ、首の痛み、午後〜夕方にかけて増強、痙性歩行 頸椎椎間板ヘルニアなど
・手足のしびれ、痙性歩行、排便・排尿障害 頸椎後縦靭帯骨化症など
・脚気、手足のむくみ・しびれ、筋力低下、ふらつき歩行 ビタミンB1欠乏症など
・手足の先からカラダの中心に向かって進行するしびれ・ピリピリ 感 糖尿病性神経症など
※症状はあくまで参考程度です。
治療の必要がないしびれ
上記のようにしびれには様々な病変が隠れていることがあります。
しかし、すぐに治療を受けなければならないと決まったわけではありません。
直ぐに治療を受けるべきかどうか見極める方法としては、
〇 楽な姿勢が無い
〇 増悪する
〇 いつもと違う
という事を意識してみてください。
脳出血や馬尾症候群など、命の危険が潜んでいる場合もありますので、
上記の3点に注意して、専門の医療機関を受診してください。
その上で、肘部管症候群や椎間板ヘルニア、手根管症候群や胸郭出口症候群などは
手技で快善する症状です。
その時はご相談いただけたらと思います。
まとめ
手足のしびれには、治療が必要なものと必要でないものがあります。
脳出血や脳血管障害、馬尾症候群や糖尿病精神経症等は命の危険がありますので
見極めとして、どの姿勢でもしびれる・症状が増悪する・いつもと違う
という時はすぐに直ぐに専門の医療機関を受診して下さい。
逆に、肘部管症候群や椎間板ヘルニア、手根管症候群や胸郭出口症候群などは
手技で快善する症状です。
ので、信頼のおける整骨院を受診してください。
柔道整復師 村西謙一 監修
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