皆さんこんにちは(^O^)/
2019年 8月 30日 (金)
和泉市 笑福整骨院 院長村西です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
今日は不快指数100%の湿度・・・
気温は低いのですが、湿度が高い為に
かなり暑く感じます。
一旦涼しくなっていたので
こたえますね~
しかも、低気圧の為に
カラダの不調が出やすい方も多いと思います。
今日のような天気の時に
「膝に痛みがある」
という方も多いのですが、
その中でも
「膝の水」について書いてみました。
抜く方が良いのか?抜かないほうが良いのか?
なぜ天気が悪い時に痛みが出るのか?
参考にしてください☺
「膝にたまった水は抜いた方が良いの?抜かないほうが良いの?」
私自身、左の膝が変形していて、疲労が蓄積されたり
長い時間歩いたりすると、膝に水がたまります。
原因は学生時代にサッカーをしていたことしか思い当たらないのですが、
公立の中学校・高校でしたので、私立でサッカーをしていた方に比べると
練習量は雲泥の差があると思います。が、それでもそれなりに一生懸命取り組んでいました。
膝以外のケガも多かった(両足首捻挫・腰痛)のですが、母親が看護師をしていた関係で
シップと痛み止め、後はバンテージを自分で蒔く程度のケアしかしていませんでした。
その為、「オスグッド」という疾患の時も、病院しか選択肢が無かったんです。
その時に、整骨院でケアをしていれば変形もでなかったかも知れません。
まぁしかし、幸いなことに、膝の痛みや水がたまる事も年に1回あるかないか程度なので
今ではそんなに困る事は無いのですが、それでも膝は冷やさない様に気を付けています。
ついつい話がそれてしまいましたが、「膝にたまった水は抜いた方が良いの?抜かないほうが良いの?」
に話しを戻します。
先述したように、ごくたまに私の左膝も水がたまります。
しかし、水を抜くという事は致しません。
では、「なぜ膝に水がたまるのでしょう?」
目次
【膝にたまった水は抜いた方が良いの?抜かないほうが良いの?】
なぜ膝に水がたまるのか?
一言で言うと「膝で炎症が起きた状態」なのですが、
もう少し詳しく説明すると、
膝の中には滑液と呼ばれる液体があります。
無色透明で少し粘り気があり、膝がスムースに動くのを助ける潤滑油なのですが、
関節の軟骨に栄養を与える働きもあります。
「膝に水が溜まる」というのは、その滑液が異常に増えた状態なのです。
滑液は関節内の滑膜という部分で作られて、
常に新しい滑液を作りながら古い滑液を吸収するので、
本来膝の中の滑液の量は一定量に保たれています。
しかし、膝に過度の負担蛾かかったりしてに炎症が起こると、
炎症を早く引かす為に滑液がたくさん分泌されます。
この状態がいわゆる「水がたまる(関節水腫)」という状態です。
膝に水がたまる(関節水腫)と滑膜という袋がパンパンに膨らみ内から外に向かって圧力が増し滑膜が刺激され、
膝が不安定になる為、より強く炎症を起こし痛みが強まるのです。
炎症の原因
なぜ膝に炎症が起こるのか?
滑膜が炎症するのは、膝関節内の半月板や軟骨が長年の摩擦により劣化し、関節包の中に溜まったゴミや、
骨の表面から劣化によりはがれおちた「かけら」が滑膜を刺激することが主な原因だと考えられます。
滑膜に炎症が起きると「サイトカイン」という炎症を強める化学物質が出るため、
さらに炎症が起こり痛みがきつくなることもあります。
軟骨や骨の劣化やすり減りを生じさせる要因としては、
・変形・過度の負荷・加齢など
タイヤのゴムが使っているうちに摩擦によりすり減るように、
膝の軟骨もすり減ってきます。
長年使用していればすり減ったゴミも増えるのです。
また、年齢とともに軟骨自体の柔軟性も失い硬くなっているため、
衝撃などで、すり減りやすくなっています。
膝に水がたまった時の対処方法は?
「膝に水がたまる=炎症」だという事がここまでお読みいただけるとご理解いただけたかと思います。
では炎症とは何でしょう?
一言で言えば「治るための反応」だという事です。
ひとのカラダは傷ついて死んでしまった細胞内から、炎症反応を引き起こす物質が細胞外に放出されます。
その物質が免疫系と結びつき、傷ついた箇所を修復させたり、免疫を高めたりするのです。
炎症した患部をさわると熱くなっていると思います。
これは燃えてるのと同じことですので、
膝に炎症がある場合は膝が火事になっているとイメージしてください。。
もし火事見かけたらどうしますか?
水をかけますよね?
これが膝に水がたまっている状態です。
膝に水が溜まったら・・・・
膝に水がたまって熱を持っている場合はなるべく広範囲に氷水で冷やして下さい。
炎症を起こしているのは火事になっていることと同じと先ほど書かせて頂きました。
炎症が起こるせいで関節に水がたまっているわけですので、
『膝全体を氷水で冷やす』事で炎症を押さえることが出来ます。
出来れば10~20分程度膝全体を氷水で冷やしてください。
「冷やすのならシップは?」とご質問を良くいただくのですが、
シップを貼っても一瞬冷たく感じるだけで、冷やす効果はありません。
缶コーヒーにシップを貼ってもアイスコーヒーにはならないですよね。
肌荒れやかぶれも心配ですので氷水で冷やすことが一番です。
これは、矛盾することですが、
膝を冷やすのではなく温める事で痛みが早く引く方もおられます。
氷水で冷やすことで血行が悪くなってしまうのですが、
逆に温める事で血行を良くして、発痛物質を早く取り除くと
痛みが早期に回復した前例もあります。
お風呂につかって、うずく事が無ければ氷水で冷やさなくてもいいかも知れません。
膝にたまった水は抜く方が良いの? 抜かないほうが良いの?
やっと本題に入ってきました。
膝にたまった水は抜くのか抜かないのか?
ここまでお読みの方は、
「膝に水がたまる=炎症」「炎症=火事」「火事=水を貯めて消火活動」
という一連のカラダの反応はお判りいただけたと思います。
整形外科を受診すると、お裁縫の様に注射針を刺して水を抜いています。
が、結論から言うと膝にたまった水は抜かないほうが良い!
という事です。
水を抜くという事は炎症している滑膜にわざわざ注射針を刺して傷つけ、
折角炎症を抑えているのに、水を抜くため、炎症がおさまらないのです。
なので、直ぐに水がたまってくるのです。
人間のカラダは不思議なもので、これを何度も繰り返していると、
炎症が起こっているにもかかわらず、滑液を分泌しなくなるのです。
これが原因で膝の変形がひどくなった方もおられます。
炎症が無くなれば水は自然と吸収されますので、ご安心ください。
水を抜くことよりも炎症を抑える事を優先しましょう。
天気が悪いと膝に水がたまりやすく痛む
以前「天気と体調の関係」でも書かせて頂いているのですが、
雨が降ったりした時は、気圧が低下します。
よく天気予報で『低気圧が・・・』という言葉を聞くことがあると思いますが、
これは、文字通り空気の圧力の事なんですが、普段は1気圧。
これが雨の時は低下する為、カラダを包む圧力が下がるんです。
圧力が下がれば良い様に思いますが、人間のカラダは1気圧で正常に動けるように
自律神経が働いています。
その為、気圧が下がる低気圧の時は自律神経が乱れるんです。
その自律神経が乱れる事で、原因がわからない症状で体調を崩すのです。
膝も同じで1気圧で圧迫されているのですが、
その圧迫が緩むため、外に向かって圧がかかり
元々膝に負担がかかっている方は
炎症を起こし、水がたまったり、痛みが出たりします。
上にも書かせて頂きましたが、
少々の水は抜かないほうが良いのですが、
水がたまるという事は「炎症」しているので
テーピングや包帯で圧迫すると
楽に動けるようになります。
まとめ
膝に水がたまると本当に辛いです。
私も経験があるので、よくわかります。
水を抜いた経験のある方なら、
水を抜いた時後の楽な状態を知っているので
水を抜きたくなると思います。
しかし、繰り返すとさらに悪化したり、
良くなっていない事もご理解いただけると思います。
膝に水がたまった場合、
〇 氷水で膝全体を冷やす
〇 炎症を抑える治療を出来るだけ早く始める
〇 注射器で水は抜かない
事が重要です。
当院では、
◎ 整体で全身のバランスを整え、膝への負担を軽減
◎ 特殊なテーピングにより水の再吸収促進
◎ 綿花と包帯で圧迫し、膝への負担軽減
をする事によって、回復を早めます。
氷水で冷やすだけでは痛みは少し緩和するかもしれませんが、
水を再吸収させることは不可能ですので、早めに受診してください。
柔道整復師 村西謙一 監修
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当院の治療詳しくはこちら→【当院の治療について】
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