皆さんおはようございます(^O^)／
2019年 3月 23日 (土)
和泉市 笑福整骨院 院長村西です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
目次
けがをした時(特に捻挫)冷やしたほうが良いのか温めたほうが良いのか
この問題は常に議論されます。
そんな中、国際リハビリテーション協会が
発表した論文を見つけました。
それがこちら
けがの応急処置
私が学生時代に、けがの応急処置として習ったのは
RICE処置。
R Rest ー安静
I Icing ー冷やす
C Compression ー圧迫
E Elevation ー挙上
の4つです。
過去に聞いたという方もおられるのではないでしょうか。
しかし、この”冷やす”という処置に効果が無いという事です。
The Use of Ice in the Treatment of Acute Soft-Tissue Injury: A Systematic Review of Randomized ControlledTrials
からの引用です。
There was marginal evidence that ice plus exercise is most effective, after ankle sprain and postsurgery.
There was little evidence to suggest that the addition of ice to compression had any significant effect, but this was restricted to treatment of hospital inpatients.
足首の捻挫、手術後に、アイシングと運動の併用が最も効果的であるというわずかなエビデンスがあった。
圧迫にアイシングを追加することが何らかの効果を及ぼしたことを示唆するエビデンスはほとんどなかったが、
これは病院入院患者の治療に限られていた。
とあります。
傷が回復するには、炎症過程を適切に過ごすことが大切なのですが、
アイシングを行う事で、血管収縮作用などによって、
炎症性細胞(マクロファージ)の活動を制限する可能性があるとの事です。
実際に当院でもひどい捻挫の患者さんが来られますが、
冷やすより圧迫固定と温める事で回復は早まっています。
試合中や練習中でけがをしてもどうしても休めない場合は、
アイシングをして血行を阻害することで痛みを押さえ
続けて活動が出来ますが、ひとたび、活動が終了した場合は
速やかに固定し温め、血行を良くすることで
炎症細胞(マクロファージ)の活動を活発にすることで
回復は早まるのです。
捻挫だけでなく、ギックリ腰や寝違えなどの急な痛みの場合でも、
湿布したり氷で冷やしたといって来られる方もいますが、
当院では基本的に温めて血行を良くします。
そうすると、うずく場合もあるのですが、
回復は早まります。
まとめ
捻挫などのケガの場合の回復方法 (足首)
活動を止められないのであれば
冷やして痛みをマヒさせる。
しかし、活動を停止することが出来るのなら、
圧迫し安静にした後、
お風呂などで温めて血行を良くする。
疼きなどが出て我慢できない場合は、
氷でうずいている部位を局所的に冷やす。
寝る時は、座布団などを引いて、
患部を心臓よりも高い位置に置く。
この様にする事で回復は早まります。
柔道整復師 村西謙一 監修
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