ギックリ腰警報発令!!


皆さんこんにちは(^O^)/

2018年10月5日(金)

和泉市 笑福整骨院 院長村西です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

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季節の変わり目で体調を崩す方が増えていますが、

中でもギックリ腰でお困りの方が当院を受診されています。

原因と予防について書いて見たいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ギックリ腰の原因

 

 

 

 

 

ギックリ腰と書きましたが、それだけではなく、

ぎっくり背中、寝違えなど急な痛みで動けなくなった

経験をした方も多いと思います。

この様な急な痛みはなぜ起こるのでしょうか?

欧米では『魔女の一撃』と言われるぎっくり腰。

不意な動作で激痛が走る事が名前の由来です。

 

 

 

〇 靴を履こうと前かがみになった

〇 くしゃみをした

〇 布団から起きようとした

〇 下に落ちたハンカチを取ろうとした

〇 トイレから立ち上がろうとした

〇 顔を洗おうと前かがみになった

 

 

 

これらは、当院を受診された患者さんが

ギックリ腰をおこした際の動作です。

そんなに激しい動きはしていない事がわかります。

この様なちょっとした動作が

ギックリ腰やぎっくり背中の本当の原因ではありません。

あくまできっかけに過ぎないのです。

腰の骨の変形などが原因とされる方も

おられるようですが、

 

海外の論文では

 

 

 

 

 

『腰痛患者200名と健常者200名の
X線写真を比較した研究によると、
両群間に変形性脊椎症、骨粗鬆症、
椎体圧迫骨折などの異常検出率に差は認められなかった。
したがって老化による解剖学的変化が
腰痛の原因とは考えられないと結論。』
http://1.usa.gov/jb0ly3

とあるように、腰痛と背骨は関係が無いという事がわかります。

未だにはっきりとした原因がわからないのも事実です。

その為、ギックリ腰になってしまってから

慌てるよりも、先述したように予防が大切なのです。

 

 

 

 

 

ギックリ腰の予防

 

 

 

 

 

原因がハッキリしていないギックリ腰を予防するには

どうしたら良いのでしょう。

正しい姿勢でしょうか?

運動でしょうか?

冷やさない事でしょうか?

どれも正しくてどれも間違えています。

確かに正しい姿勢といわれていますし、運動しなさい、温めなさいと

ちょっと調べれば出てきます。

しかし、24時間正しい姿勢を続けられるでしょうか?

何年も運動していなかった人が

いきなり運動するほうが危険ではないでしょうか?

まぁ冷やさないというのは賛成ですが、

カンタンな方法ではないので、なかなか続かない方が

多いのではないでしょうか?

ではどうすれば予防できるでしょうか?

 

 
〇 同じ姿勢を長時間続けない

特に座っている場合20分に1回立ち上がって
出来れば歩いてください。

〇 胃腸の疲れを残さない

夏の疲れが出るこの時期、胃腸を休める事で
腹圧が下がり、腰への負担が軽減します。
〇 毎日続けられる程度の運動

いきなりハードな運づをするのは、何年も運動していない人
には無理です、逆に腰を痛める可能性もあります。
なので、毎日続けられる程度の負荷の運動、
例えば、エスカレーターではなく階段を使う、
買い物に行く際入り口から一番遠くの駐車場に停める
など、続けられることを試してください。

 
カンタンな事をまとめてみました。

是非お試しください。

しかし、もし万が一、ギックリ腰になってしまったら

どうすれば良いのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

ギックリ腰になってしまったら

 

 

 

 

 
海外で発表されている論文では、

 

 

 

 

 

『急性腰痛患者186名を対象に2日間の安静臥床群、
ストレッチ群、日常生活群に割り付けた
RCT(ランダム化比較試験)によると、
ストレッチ群は安静臥床群より欠勤日数が少ないものの
日常生活群には及ばないことが判明。
急性腰痛の特効薬は日常生活の維持。』
http://1.usa.gov/mOolz9

 

 

 

 

 

痛みに負けないで日常生活を続ける事が特効薬だとされています。

しかし、ギックリ腰になって、

いきなり「動け!」と言われても動けないですし、

「鬼!」と思いますよね。

しかし、痛みに負けないでください。

他にも、安静臥床(安静に寝ている)事は

回復を遅らせるという論文があります。

 

 

 

 

 

『1966年~1996年に発表された
急性腰痛患者に対するアドバイスに関する論文を
レビューした結果、安静臥床は効果がないばかりか
回復を遅らせるが、日常生活を続けると職場復帰が早く、
慢性化を防ぎ、再発率も低下することが判明。』
http://1.usa.gov/iKlS4V

 

 

 

 
しかし、どう動けばいいのかわからないという方も

多いと思います。

カンタンに説明すると、

腰から遠い部位から動かしていくことです。

足の指→足首→膝・・・というように

動かせることを確認しながら動かす

腰の痛みは和らいできます。

あくまで自分のペースで行ってくださいね。

又、

 

 

 

 

『腰痛患者782名を対象とした
MRIかCTを早期に使用した場合の
臨床転帰と費用対効果に関する
RCT(ランダム化比較試験)では、
早期画像検査による臨床転帰の改善は
認められず費用対効果が低いことが判明。
X線撮影だけでなくMRIやCTも役立たない。』
http://1.usa.gov/s0OkVE

レントゲンなどの画像検査も必要がないことが分かっています。

画像検査はレッドフラッグ(命の危険)のある場合のみで大丈夫です。

 

 

 

 

 

『腰のX線撮影による放射線被曝量は、
胸の写真に換算すると150回分に相当し、
4方向から撮影した場合、
卵巣への被曝量は6年~98年間毎日、
胸の写真を撮った被曝量に匹敵する。』
http://1.usa.gov/ify8x6
http://1.usa.gov/kjcHDP

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この様な危険を冒して画像検査を受ける必要はないですよね。

 

 

 

 

画像検査の必要な腰痛は

 

□発症年齢が20歳未満窩55歳を超えている
□最近の激しい外傷歴(高所から転落・交通事故など)
□進行性の絶え間ない痛み(夜間痛・楽な姿勢がない・動作と無関係)
□胸部痛
□悪性腫瘍の病歴
□長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴
□非合法薬物の静脈注射・免疫抑制剤使用・HIV陽性
□全般的な体調不良
□原因不明の体重減少
□腰部の強い屈曲制限の維持
□脊椎叩打痛
□身体の変形
□発熱
□膀胱直腸障害とサドル麻痺
この様な場合は専門の医療機関を受診してください。

 

 

まとめ

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

ギックリ腰を含む腰痛で命まで撮られることはありませんが、

痛みを想像すると怖くなります。

この不安も痛みを増幅させる要因の一つです。

必要以上に怖がらず、予防する事が大切。

もしぎっくり腰になってしまったら

痛みに負けないで日常生活を出来るだけ続ける。

安静にしていると、回復は遅れる。

レントゲンなどの画像検査はレッドフラッグ(命の危険)

のある場合のみで大丈夫という事です。

季節の変わり目、体調を崩さないように

気を付けて下さいね。

 

柔道整復師 村西謙一監修

 

 

 

 

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