ぎっくり腰で安静にしていた結果


~間違ったアドバイスは逆効果~

 

 

 

 

 

皆さんこんにちは(^O^)/

2020年  8月  11日  (火)

和泉市 笑福整骨院 院長村西です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

3連休で終わった方も、長期休暇中で今週は休みという方もおられると思いますが、休みになると体調を崩してしまうという方も少なくないと思います。

出来るだけ普段通りのリズムで過ごすことをおススメします。

先日腰を痛めて来院された患者さん。

別に休みに入った方というわけではなかったのですが、少し間違った古い情報で回復が遅れたのでご紹介します。

この方は、40代の女性の方なのですが、1週間ほど前に腰を痛めて病院を受診。

骨には異常はなく、シップを痛み止めを処方され様子を見ていたそうですが、次の日になっても改善しない為、いつも通っている整骨院を受診。
そこでマッサージを受け鍼をしてもらい、少しマシになって帰ったそうですが、次の日の朝には痛みがぶり返し、心配したご主人に仕事を休むように言われシップを貼って『安静』にしてほとんどゴロゴロしていたそうです。
しかし、夜になると痛みが余計にひどくなってきたそうで、その日は痛みのために寝る事もままならなかったとの事。

次の日にはご主人は長期出張に行かれるので、息子さんのお嫁さんに来てもらい家事などお願いしたそうです。

それでもなかなか改善しない痛みに、ネットで色々検索をして当院を見つけたとご連絡くださいました。

その間仕事を5日間休み(土日入れると1週間)、言われるがまま安静にしていたとの事でした。

1週間も仕事を休んで家事も出来ず、この方は、不安と恐怖と家族に申し訳ない気持ちでいっぱいだったそうです。

勿論職場の方にも迷惑をかけているので、それも心配で余計に寝れなかったそうです。

 

 

ここでご主人には申し訳ないのですが、間違いがあります。

それは腰の痛みで安静にしてはいけないという事です。

 

 

この様な論文があります。

急性腰痛に安静臥床(安静に寝ている)の必要はない。ただし、主に下肢痛を訴える患者で初期症状が強い場合は、2~4日間の安静臥床を選択肢として選ぶことができる(確証度B)。http://1.usa.gov/uhlYSO

 
また
 
 

急性腰痛患者186例を対象としたRCTによると、安静臥床群、ストレッチ群、日常生活群のうち、最も早く回復したのは日常生活群で、最も回復が遅かったのは安静臥床群だった。腰痛に安静第一は間違い。むしろ回復を妨げる。

http://1.usa.gov/mOolz9

 
というものもあります。
 
他にも
 
安静の有効性はRCTで証明されていないため、グレード1の患者に安静を処方してはならない。回復が遅れるのでグレード2や3の患者に4日以上の安静を処方してはならない。
むしろ普段通りの生活を送るよう勇気づけること。

http://1.usa.gov/LYNegq #kenkou
 
 
腰痛のために仕事を休む期間が長くなると、仕事に復帰できる可能性は低くなる(★★★)。http://amzn.to/Hk8veA
 
 
この様に仕事を休んで安静にしている期間が長ければ長い程回復が遅れたり、慢性化してしまいます。
ご主人は良かれと思って安静にしておくように伝えたと思いますが、かえって痛みが長引く結果となってしまいました。
 
シップにも効果がありませんし安静にも腰に悪影響なのです。
 
 
スポーツ選手が試合の後などに氷で冷やしたりしますが、一般人の我々は逆に温める方が回復が早いです。
冷やすことで血行を悪くさせ痛みを感じにくくする効果があるのですが、体温で温まると逆に痛みが増幅してしまいます
私も学生時代から『RICEの法則』を習ったので、以前は冷やすことを勧めていましたが、逆に温めて血行を促進するほうが回復が早いことがわかっていますので、最近は温めるようにアドバイスさせて頂いています。
 
 
急性/亜急性腰痛に対する温熱療法(Hert wrap therapy)は、5日後まで疼痛の軽減効果をもたらす急性/亜急性腰痛に対するHeated blanketは急性疼痛をすぐに軽減させる寒冷療法の効果はエビデンスは無し(French SD., Cochrane review 2006)
 
 
 ここにあるように電気毛布を使わずとも、ぬるめのお風呂につかるのもおすすめですし、ホッとタオルなどを当てておいても良いと思います。
温感シップは温めているのではなく、冷湿布にカプサイシンが含まれているだけですので温める効果はありません。逆にかぶれやすくなりますので肌の弱い方は気を付けて下さいね。
 
 
 
この事を踏まえると、急な腰の痛みであっても、安静にすることをせず、痛みに負けないで日常生活を続ける事が大切なのです。
また、『認知行動療法』というものがあり、「痛いけど○○出来た」と考えて動き、成功体験を積み重ねる事で繰り返すことが無くなります。「まだ痛い」「無理しなや」「安静に」などマイナスな声掛けはしないようにしてくださいね。
 
 
 
長くなりましたので、画像検査については別の機会にしたいと思います。
 
 
 
 
 
 
柔道整復師 村西謙一 監修

 

 

 

 

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