頭痛の対処法・・・2(なかなか良くならない緊張型頭痛の場合)


前回の続きで、頭痛の対処法です。
前回は、片頭痛について書かせて頂きました。
今回は、”緊張型頭痛”について書かせて頂きます。
緊張型頭痛の場合、一般に30~78%の方が罹患しているという調査報告もあるようです。
肩や首周りの筋肉が緊張し血行を阻害して起こる頭痛です。
肩や首の周囲には大小細かい筋肉が存在しています。
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首のやや前から見た首回りの筋肉です。これだけでもかなり細かい筋肉があることがわかると思います。
このすべてが緊張するわけではないですが、顎が動いたり、眼球が動いたりすることでも
筋肉が緊張してきます。又猫背姿勢(背中が丸く)になると首の後ろにある筋肉も緊張してしまいます。
小さな筋肉が緊張すると、大きな筋肉も緊張します。
筋肉は緊張すると、血液循環が悪くなり、心臓から送られる血液が脳まで届きにくい状態を
作ってしまうと、頭痛として現れます。
大きな筋肉には血管の分布も多い為、少しほぐれるとマシになるのですが、
小さな筋肉は血管の分布が少なく、一度硬く緊張するとなかなかほぐれません。
こういった状態を防ぐためには、やはり姿勢を正すことが大切になってきます。
長時間同じ姿勢が続く方は、一度背伸びをしたり肩や首を回したり、少し歩く事も大切です。
また、片方でばかり物を噛まない事も重要です。
側頭筋、板状筋、後頭前頭筋、咬筋などの首の後ろや顔、頭の筋肉が緊張している場合の方が多いですが、
今回首のやや斜め前からの写真をご紹介したのは、治療しているが良くならない緊張型頭痛
の原因がもしかしたら、首の前面の小さな筋肉の拘縮が関係しているかもしれないからです。
もし、いろいろな治療(服薬も含めて)をしても良くならない方は、
首の前面のストレッチをしてみてください。
やり方は簡単です。上を向いて両手で顎を少し持ち上げてください。
顎の下あたりがストレッチされますよ。
また、首を回したりすることも血行が良くなり楽になります。